提供:(公社)大阪パビリオン

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地球環境にとって重要な存在である「森林」と「人」は、深く向き合いながら共に生きています。スタジオテックが万博で発信するのは、森林と人の関係を「微生物の視点」から見つめ直す新しい映像体験です。森林の木々や生きものたちは、土の中に息づく無数の微生物の働きによって支えられています。目には見えないそのネットワークが、生命の循環をつなぎ、森全体の豊かさを育んでいるのです。本展示では、来場者が「微生物の視点」となって時間を旅しながら、土壌に広がる生態系のネットワークを体感し、みらいの暮らしと自然との関係を、楽しみながら考えるきっかけを提供します。「森からもらい、森をまもり、森といきる。」 50年後、私たちは森とどのように暮らしているでしょうか。

サンリット・シードリングス株式会社​代表取締役 ​石川 奏太

生物多様性の科学で地球のみらいを描くサンリット・シードリングス。このプロジェクトは彼らとの出会いから始まりました。膨大で緻密な土壌・植生調査をもとに見えない生態系ネットワークを科学の視点から可視化し、そのデータに込められた森林の未来像を、スタジオテックがアートの視点から映像と音で表現します。「SCIENCE×ART」科学とアートが交わる不思議な世界へ。生命が織りなす見えないつながりを、ぜひ会場で体感してください。

クリエイティブの力で
持続可能な
社会に貢献する

先の見えにくい時代、持続可能な社会のために、企業活動はどうあるべきでしょうか。わたしたちは日々多くのクリエイティブに関わりながらビジュアル制作に携わっています。一方で、それらのクライアントワークだけでは、社会的な意義を実感しにくいという課題にも直面しています。これまでの領域から一歩踏み出し、ビジュアル制作の価値を広く提供したい。2025大阪・関西万博では、クリエイティブの力で持続可能な社会に貢献する新たな可能性を探ります。

生物多様性の大切さを
未来の世代へ受け継いでいく

生物多様性の
大切さを未来の世代へ
受け継いでいく

近年、科学の発展によって生物多様性が持続可能な食糧供給や地球環境の安定化において非常に重要な役割を担っていることが明らかになってきています。今回の万博展示では、サンリット・シードリングスとの共創により、こうした生態系がもたらす恵みに新たな光を当て、誰もが楽しめる映像体験としてみらいへ想いを馳せる場をつくります。スタジオテックはビジュアル制作を通じて、生物多様性の大切さを未来の世代へ受け継いでいく活動に貢献していきます。

西粟倉村

百年の森林構想

ストーリーの舞台は「森」。今、日本各地の森林では、戦後に植えた人工林の管理が行き渡らず、放置されている場所があります。岡山県にある西粟倉という小さな村では、縮小され続けてきた林業にもう一度向き合い、「百年の森林構想」というプロジェクトを立ち上げました。長い時間軸で山林管理を俯瞰し、林業を経済の軸に据えながら、様々な木材活用を行い資源を地域内で循環させるこの取り組みは、次世代へつなぐ 森林と人の新しい関係のモデルとして、全国から注目を集めています。

  • サンリット・シードリングス
    株式会社
    ​代表取締役 ​石川 奏太

  • 株式会社
    スタジオテック
    ディレクター ​大田 圭治

  • 出展者の交流会で同じテーブルだったんですよね。生物繋がりで色々お話をして盛り上がって、その場でなんか一緒にやっていけるといいですね、みたいな感じになったんですよね。

    大 田

  • 50年かけて森林が育っていく様子を色んな視点から没入感を持って体験してもらうために小さな映画館みたいなものを作るんですよ。

    石 川

  • 誰も見たことのない微生物の世界を描くことで体験する人の想像力を掻き立てるような展示にしたいんです。生物多様性の理解っていうのは人間以外の視点をいかに持つかっていう想像力がベースなんじゃないかなと思います。

    大 田

  • 地球環境問題をあんまり大きなスケールで語りたくないんですよ。自分事から離れていくじゃないですか。スケールを小さくして身近な問題として話したいんですね。

    石 川

  • スタッフ全員が西粟倉村に魅了されてしまったんです。森林の未来っていうのは人の暮らしに紐づいたところにあるんだろうと思っていまして。この森の村の人たちの素晴らしさっていうのも一緒に伝えていきたいと思いました。

    大 田

万博プロジェクトチーム

万博出展プロジェクトチーム名は「team B」。「チーム万博」の略であり、クライアントワーク(A 面)とは異なる、新しいクリエイティブ(B 面)を追求するという意味が込められています。未来の森林づくりに取り組む西粟倉村の取材の様子など、制作の裏側をSNSを通じて発信しています。

  • Producer:佐野展久/三澤崇史
  • Director:大田圭治
  • Photographer:佐野展久/魚谷周平/永峰慎也
  • Video Editor:佐野展久/伊藤岳雄
  • Booth Designer:山口侑希
  • Contents Designer:小川 巧
  • Promotion:五月女真実
  • Staff:石井優子/小倉真澄/坂倉尋平
  • Special thanks
  • 西粟倉村役場/株式会社百森/あるの森/株式会社青林/小林菓子店/
    ちぐさ研究室/点々/萩原眞壽雄/フォイヤワーク/若杉窯

提供:(公社)大阪パビリオン