スタッフヴォイス
  • KASEYAMA
  • INOUE
  • NISHIO
  • MIZUSHIMA
レタッチ、2D、3DCG。
どれも共通するのは、
いかに人をダマせるか?です(笑)

レタッチャーというのは、カメラマンやディレクターの要望に合わせて、撮影データの最終的な絵作りをする「レタッチ」という仕事です。仕事のスタートは、ディレクター、カメラマンと一緒に、撮影前にどんな絵作りをするのかを打ち合わせます。例えばイメージの恰好よさを追求するディレクターであれば、洋書の写真を見ながら、この雰囲気を取り入れて行こうとか、またデザインなどからもイメージ引き出して組み合わせをしようとか、かなり具体的な要望があります。そして、そのイメージを共有しながらカメラマンが撮影。僕たちは、その撮影データを、ディレクターの要望に合わせて現像し、「イメージ通り」になるように調整していきます。

レタッチの基本は地味です。
その後に、自分たちの
感覚の領域である
画像加工が待っています。

僕たちの基本の仕事は、すごく地味です(笑)。でもそれは本当の仕事の前準備。セット撮影やロケ撮影の場合、施工する際に必ず"バレ"、つまりビス穴や壁の隙間、ロケでの仕掛けなどが発生します。それを消したりするのがまず基本。ウォーミングアップです。昔は撮影の段階で穴を埋めたり、すべて隠していたのですが、今は撮影のスピードを上げるために、そこはレタッチャーの領域になりました。そしてその"バレ"作業が終わると、ここからが本番です。事前にディレクターやカメラマンと共有していたイメージやカテゴリーというものがあります。カテゴリーとはシックやモダン、あるいはナチュラルといった雰囲気のことです。その雰囲気の中で、影や光、素材感などのイメージをより強く、そして自然に見えるようにPCの画面上で調整していく。この表現のアプローチは自由に任せてもらっていて、写真的なセンスと表現するための絵的なセンスが求められる、面白い領域なんです。先日もなかなか興奮する仕事を担当させていただきました。ある新車(自動車)の広告ポスターのビジュアル制作です。車内から窓の外を見ている風景なんですが、背景の合成やレタッチなど、カメラマンとすり合わせながらイメージを作り上げていく。細かいところでいうと、窓の汚れ具合とか、そういうところも含めて表現させてもらえたのは面白かったですね。

2Dと3DCGは、いかに人をダマすか?(笑)
いくら合成や加工しても"いいリアル"でないとダメなんですよ。

2D加工の面白さの1つとして、合成という作業をいかに馴染ませて自然に見せるか?です。リアルに存在しない空間をリアルに見せていく。つまり見ている人を欺く、ということですね。お客さまやディレクターが喜んでくれるのが一番嬉しいし、ダマしがいがある、というんでしょうかね(笑)。そして3DCGは、静止画においてまだまだ発展すべき分野ですし、挑戦していきたいと思っています。なぜなら、素材の表現、そして光のライティングが非常に重要で、そういう組み合わせをすべて自由に調整して行ける楽しさがあり、リアリティの追求を僕たちのチームに任せてもらっています。素材を調整するのも自分、3D内のすべてのバランスを決めるのも自分。これが楽しいんです。「モノを創る」という行為に対して自分の持ってる知識や技術をフルパワーで創れるんですから。もちろんスタイリングなど特化した部分は社内のスタイリストに任せますけどね。分野のプロに任せていいもの提供したいので。いずれば3DCGムービーも手がけていきたいですね。需要もある分野なので、どんどんチャレンジしていきたいと思っています。

前職は製版会社のレタッチャー。
仕事のもう一段上の階層へ行きたくなったんです。

僕はスタジオテックで9年目。その前は新卒で製版会社で約1年半、フィルムのスキャニング(データ化)からレタッチまでを担当していました。Photoshopを使って写真を加工・修正するという面では、今も同じです。もともと写真が好きだったので、仕事でたくさんの写真を見ているうちに、仕事の流れとしては、もう一段上に上がりたいと思うようになったんです。それが転職しようとしたきっかけ。ではもう一段上って何だろうと考えたときに、漠然とスタジオ撮影ということに思い至ったんですよね。何社か見ていたのですが、選択肢はスタジオテック1社と感じていました。その大きな要素としては、写真の勉強もできそうだと思ったことでしょうか。写真の技術とレタッチの技術の向上。それがいま、僕がここにいる最初の理由です。面接での雰囲気も良かったですよ、たぶん(笑)。僕が入社した当時は、ほとんどがまだフィルムで、ちょうどデジタルカメラへの移行期。なのでレタッチの仕事も少なく、それまでは外部にお願いしていたようです。弊社のレタッチ部門としては、僕が初めてのスタッフということになります。インテリア関連の合成は独学ですけど、かなり勉強しましたよ。本を読みあさり、どんどん実践で試しました。合成の基礎は前職で教えてもらっていたので、どうすればもっと自然に、もっと速くできるかを追求してきました。しばらくレタッチャーが自分1人だったので、必然的に自分を追い込めたのも良かったと思っています。

僕たちの仕事に必要なことは大きく3つです。

まず、当たり前ですけど、仕事に対して前向きな姿勢を持っていること。次に、インテリアにかかわらず、写真が好きかどうか。3つ目は、コミュニケーションの力です。お客さま、ディレクター、カメラマン、スタイリスト…いろんな方と一緒にする仕事で、伝えることは非常に重要なんです。そしてチームとしては、一人ひとりが画像に対するデジタルディレクターのようなチームを創りたいと思っています。お客さまと打合せし、写真レタッチや3D制作に関して、自分で考え、そして自分で手を動かすこともできるし、指示もできる。お客さまにあった最善の道筋を見つけて提供できる。そのためには、今9人いるこのレタッチャーチーム全体のスキルも上げていかないといけませんね。頑張ります。