スタッフヴォイス
  • KASEYAMA
  • INOUE
  • NISHIO
  • MIZUSHIMA
ディレクションという仕事は、
人と話をする仕事であり、
1枚のビジュアルに絶対的な責任を持つことです。

僕の担当はディレクションです。説明は難しいのですが、省略して言ってしまうと、1枚のビジュアルに対して、お客さまの要望を正確に聞き取り、自分のイメージを踏まえた上で、撮影コンテと計画を作る。そしてカメラマンに撮影を、その後でCGオペレーターに画像加工を依頼し、お客さまに納品。つまり最初から最後まで、責任を持って管理をするという仕事です。1枚のビジュアルといっても、インテリアのカタログや見本帳ともなると、何十枚もビジュアルが必要になるので、すべてが複雑になります。しかし基本は、お客さまから依頼された1枚のビジュアルに対して、自分が責任を持って、カメラマン、スタイリスト、CGオペレータ、セット撮影の大工さん達と一緒に仕事をするということですね。

ディレクターにとって大切なことは
お客さまに対する理解。
そしてクオリティと予算の
バランスです。

仕事の依頼を受けたら、まずお客さまと打合せです。そこで重要なのは、お客さまが何を欲しがっているかという要望を正確に理解することです。話を聞けないと何も始まりません。話を聞いて、どこまで理解できるかどうか。それを間違えると、そのあとのボタンがすべて掛け違ってきます。そう考えると、相手はどんな人となりの方なのか?というところから始まり、好みも含めて、ですね。それが理解できて、初めて相手の話を正確に理解することができる。取材のようなものです。これが仕事をする環境づくりだと思っています。一朝一夕でできることではなく、やはりお客さまと私たちの会社の信頼関係があってこそ成立することではないでしょうか。その上で要求されるのは、クオリティと予算の管理。言うまでもなくクオリティに対する要求が上がり続け、予算はその逆。難しいですよね。それを、しくみ、技術、そして関わる人すべての能力で実現していく。なかなかハードですが、何も無いところから1枚の創造的なビジュアルを作り上げて行く醍醐味はやめられません。

スタジオテックに入ったのは、20年ほど前。
ディレクションなんて職種は社内にありませんでした。

もともと高校の頃から建築の勉強をしていて、大阪デザイナー専門学校の建築科を卒業。テレビや映画の製作をやっている会社で、主に映画の小道具担当でした。まぁ、その雰囲気がちょと合わなくて、もっとモダンなコマーシャルの仕事をしたくなっていたときに、ご縁があってスタジオテックに合流することになりました。当時はインテリアのセット撮影用のセット図面をひたすら描くことでした。もう20年くらい前ですね。当時はセットを建ててはバラして、の繰り返し。いま思えばよくあんなアナログの仕事をしていたもんだと思います(笑)。 仕事はまずお客さまからお話を聞いて、絵(ラフ=完成予想図)を描くことから始まります。当時は写真の出来上がりと寸分変わらないようなアングルで絵を描くのが、自分の喜びみたいなものでしたね。高校や専門学校で学んだ建築やパースの知識や技術が活かせるわけですから。で、描きまくっているうちに、中に入る小道具なんかも自分で決めていくようになって、マネージャーが管理する予算以外はすべて自分にまかされていたという感じです。代表の佐野や名古には、つねにすべての打合せに連れて行ってもらってましたから、トータルで仕事を見るということができるようになったんだと思います。これが結果的にディレクターという仕事につながっているんじゃないでしょうか。 ディレクターという仕事は、やればやるほど自分ができる領域もどんどん広がり、カメラマンとその領域を分かち合うのが難しい部分、つまり重なり合う部分が出てくるんですよね。僕は僕で出来上がりが頭の中にあるわけですから。それをコンテとしてアウトプットする。カメラマンがイメージしているものと違うケースももちろんる。そこにどうやってお互いが納得しあって、最高の1枚を創り上げるか。これはいつまでも自分についてくる課題でしょうね。

仕事の楽しみは、
新しいチャレンジができたかどうか?です。

仕事の楽しみ…そうですね。仕事が終わって、その仕事の中で新しいチャレンジができたかどうか、です。最近でいうと、動画をカタログに持ち込んだ、ということがあります。QRコードからYouTubeへつなぐ形式。自分でカメラでデモを撮ってお客さまにお見せする。すると、すごく興味を持って、身を乗り出して見てくださる。いろんな要望やアイデアが出てくる。カタログでのシンプルな動画をご提案したつもりでしたが、結局プロモーションビデオみたいになっちゃいました。 目指していることは、予算が厳しい今の世の中で、自分が自由奔放にやっていた昔のような環境を、スタジオテックの若いスタッフに作ってあげたいですよね。少しでも考えたり活動できる幅が広いほど、やはり発想は広がると思っていますので。

絵や模型…小学校の頃が、僕のルーツでしょうか。

実は私は小学生の事からデザイナーという仕事に憧れがあったんです。絵を描くのが好きで、とくに虫や魚。それを描いて、大人が喜んでくれるのが嬉しくて。どこでデザイナーという言葉を聞いたのかはわかりませんが、小学校を卒業する時に、担当の先生が、「美術系のことをやったらいいんじゃないか?」というようなことを言ってくれて、妙な自信につながったような記憶があります。 当時はスーパーカーブームの時代でね。ランボルギーニとかフェラーリとか。その頃の記憶が、今の趣味になっています。それは模型。自分が小学校の頃に販売していたような車関係のレアなものを、ネットオークションで見つけてコレクションしてます。